第一通から第十通: 2008年6月アーカイブ

第三通 幸福なる状態について

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 幸福とは、いかなる状態の事を指すのでしょうか。今回は、その事について書かせていただきます。
 
 まず、自らが貧しい生活を送っていると仮定した場合、その様な状態におかれた自分は不幸であると云えるのでしょうか。仮に、物的に富んでいる状態が幸福である事の条件であると定義した場合においては、その様に云う事ができます。

第二通 憎悪について

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 他者を憎み続けるというのは、割に合わない愚かな行為です。今回は、その事についてお手紙を書かせていただきます。
 
 まず、他者を憎む様になる経緯について考えますと、その原因について、自らにある場合と他者にある場合の二通りある事がわかります。憎悪の念に囚われるという、その状態自体が回避すべきものである事については後述しますが、その中でも、自らの堕落や無知が災いし、その様な想念に囚われるのは、哀れむべき状態であると云えます。もっとも、仮に他者に原因がある様な場合においても、その様な状態に陥ってはいけないという事を、現在の私は知っています。
 
 それでは、なぜ他者を憎んではいけないのでしょうか。

第一通 悪癖について

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 まず、この様な形でお手紙を差し上げる事をお許し下さい。私も、現代における社会の病的な傾向に苦しめられている者の一人ですが、自分にでも出来る事はないかと考え、この様な事をさせていただく事にいたしました。

 ところで、ローマ時代に、セネカという名の素晴らしい方がいらっしゃいました。私は、その方が執筆された『ルキリウスへの手紙』を読みまして、感銘を受けるという事がありました。それで、同書の形式に倣い、あなた様に124通のお手紙を書かせていただこうと、その様に考えた次第です。
 
 ◇  ◇  ◇
 
 この頃、悲しい事件が起きました。個人の精神面における病的傾向が原因と考えられる事件の数というのは、どうも増加傾向にあるようです。それでは、なぜこの様な事件が起きるのでしょうか。

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